Interview Vol.4

フリーランスだからこそ実現した、
「半年仕事・半年育児」という働き方

村上アシシ

フリーランス

PROFILE

大学卒業後アクセンチュアに入社、6年間勤務した後に退職(最終職はマネージャー)。
2006年からはフリーランスコンサルタントとして活動する傍ら北海道コンサドーレ札幌のサポーター兼個人スポンサー兼「プロサポーター」として活動中。
2019年にパパデビューし、10年以上続けた「半年仕事・半年旅人」から「半年仕事・半年育児」にライフスタイルをシフト中。

コンサルタントとしての業務内容について聞かせてください。

基本的にはプロジェクトマネージャーのサポート業務やPMO業務を中心に、かゆい所に手が届くじゃないですけど、クライアントの仕事がスムーズに進むようサポートする役割を担っています。僕自身もプロジェクトマネージャーを経験してきましたが、自分は他にもやりたいことがあるので、その重責を担う役割からは敢えて降りました。プロジェクトマネージャーだと稼働率100%が必須なところが多いですが、PMOだと稼働率を落としても対応できるんですよね。

セブンゼンとの出会いはアクセンチュアの卒業生のコミュニティだったかなと思います。メーリングリストみたいなものがあって、案件の募集や仕事の相談など多岐にわたって活発に情報や意見の交換がされているんです。セブンゼンの横山社長も同じ会社出身なので、そこで繋がったと記憶しています。

どのような経緯で「半年仕事・半年旅人」や「半年仕事・半年育児」という働き方に行きついたのでしょうか?

そもそも2006年に会社を退職したのは、サッカーのW杯を観るためでした。そこからはコンサルティングの仕事を続けながらサッカー観戦のために世界を旅しつつ、サポーターにW杯を観戦する上でのノウハウをレクチャーするオンラインサロンを運営したり、2017年には「半年だけ働く。」という本を出版したりと、趣味も事業化しています。そして、3年前に結婚して子供が誕生したのをきっかけに「半年仕事・半年育児」という形にシフトチェンジしたという感じです。

コンサルティングの仕事は本職という位置づけではありますが、フル稼働してしまうと他のことに時間が割けなくなってしまうので、プロジェクト現場の状況に応じて稼働率を調整し、他の事業や子育てとのバランスを取るよう心掛けています。

お子さんが誕生してから働き方や心境に変化はありましたか?

サッカーは今でも大好きなんですが、ある種の刹那性も感じていたんです。観戦後に興奮や感動は残るけれど、形として何かが残るわけじゃないんですよね。そういう意味で言うと、家族や子供という存在が出来たことは大きな転機でした。

妻もフリーランスなので、保育園に預けている9時から17時の間でコンサルティングの仕事や執筆、今年カタールで開催されるW杯に向けたオンラインサロンの立ち上げ・運営などの作業をしています。17時以降や週末は家族と一緒に過ごす時間、というのが日常になっていますね。大変な部分もたくさんありますが、フリーランスなので会社員と比べると自由にできる時間が圧倒的に多く、子育てに積極的に関わることができています。今後もコンサルティングの仕事とその他の事業の比重を柔軟に変化させながら、その時々で自分や家族にとってベストな働き方を選択していけたらと考えています。

インタビュー:2022年春